グリーン電力とは

太陽光、風力、バイオマス、水力、地熱など、自然を利用した「再生可能エネルギー」で作った電気のことです。
再生可能エネルギーは、資源が枯渇せず、比較的短い期間に再生が可能で繰り返し使えるエネルギーです。
発電時や熱利用時に地球温暖化の原因となるCO2を排出せず、環境に与える負荷が小さいといった特性（環境価値）を有しています。

炭素クレジット

より効果的･効率的に世界全体でのCO2排出を抑制し、かつ先進国のCO2削減目標の達成に利用できるようにするために、CO2排出削減の実施者や
そのプロジェクトへの投資者が利益を得られるように、排出削減した効果を金銭価値化する（環境価値）という仕組みが考えられました。CO2の排出削減量を取引可能
とするために考え出されたのが「炭素クレジット」で、目に見えない「CO2排出枠」を「クレジット」として証券のように扱うことが可能となりました。

日本で代表的な炭素クレジット

グリーン電力証書、非化石証書、Jクレジット、3つのクレジットがあり、それぞれ公的機関が認証し、購入すればCO2排出削減を証明する価値があります。

グリーン電力証書

グリーン電力証書とは、太陽光発電や風力発電、バイオマス（生物資源）発電などの再生可能エネルギーによって発電された電気（グリーン電力）の環境価値を証書発行事業者が第三者認証機関の認証を得て証券化して、企業や自治体の間で取引を可能にした制度です。
太陽光発電などの再生可能エネルギーの発電設備を持たない企業でも、グリーン電力証書を購入することで地球温暖化防止に貢献できるようにという目的で作られました。
認証されたCO2排出削減価値（グリーンエネルギーCO2削減相当量）は、「地球温暖化対策推進法（温対法）に基づく温室効果ガス排出量算定・報告・公表制度」
における国内認証排出削減量等に活用可能となります。

非化石証書とは

CO2を出さない再生可能エネルギーで発電された電気には、「環境価値」があります。その環境価値のひとつである「非化石価値」を取り出し証書のかたちにして売買を可能にしたのが「非化石証書」です。

非化石証書は、対象となる電源によって3つの種類があります。太陽光、風力、小水力、バイオマスなどのFIT電源で発電された「FIT非化石証書」大型水力や、FIT期間が終了した電源で発電された「非FIT非化石証書」の２つが省エネ指定の証書です。
また、再エネ指定なしの証書として、大型水力やFIT期間が終了した電源、原子力などで発電された「非FIT非化石証書」があります。
日本卸電力取引所（JEPX）は、発電事業者や一般企業が電力の売買を行える国内では唯一の市場であり、JEPXが非化石証書のオークションを管理しています。

非化石価値、非化石証書流通の仕組み

J-クレジットとは

J-クレジット制度は、中小企業などの省エネ設備の導入や森林管理などによる温室効果ガスの排出削減・吸収量をクレジットとして国が認証する制度です。
経済産業省主導による制度」と環境省主導による「制度」がありましたが、これらを一本化して、経済産業省・環境省・農林水産省（制度管理者）により運営されています。

J-クレジット制度を通して、中小企業や自治体などの省エネ、低炭素投資などを促進し、クレジットの活用による国内での資金循環を促していくことを目指しています。
この制度は、排出削減量をクレジットという形で売買できる仕組みですが、クレジットはプロジェクト実施者と購入希望者間との間の自由な相対取引となっており、国は介在していないため、決められた価格はありません。

出光電気の再生可能エネルギー電源

●主要再エネ（FIT）電源：２７発電所　１６．５万kw　（２０２１年４月時点）

これらの再生可能エネルギー電源とＦＩＴ非化石証書を組み合わせ、再生可能エネルギー100％電力（CO2フリー電力）の提供を実現しています。

出光電気の提供メニュー

※固定価格買取制度（FIT)によって電気事業者に買い取られた再生可能エネルギーを指します。
FTIT電気単体のCO2排出量は、火力発電なども含めた全国平均の電気のCO2排出量として扱われます。
※④プレミアムゼロプランは出光グリーンパワーが小売電気事業者となります。